二−5 映画「妖怪大戦争」について

 これまで鳥取砂丘と大山、温泉地が中心せあった本県の観光に、水木しげるロードという
新たな魅力あるスポットが誕生しました。わずか800メートルほどの市道の両側に、漫画
「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターや日本各地に伝わる妖怪たちのブロンズ像86
体が立ち並び、休日ともなるとたくさんの観光客が訪れております。さらに昨年、水木しげる
記念館がオープンしたことで、観光客も大幅に増加し、県下の観光地の中でもトップの座を
占め、今や本県観光の牽引車手的存在になっております。

 この人気の秘密は、漫画世界の間口の広さ、幅広さに支えられた水木先生や鬼太郎の
知名度の高さと、何よりも説明不要のわかりやすさにあるのではないかと思います。加えて、
これまでこの地域がマイナス要因としていた暗さ、陰、やみのイメージと妖怪という非日常
的・神秘的世界がうまくマッチし、安らぎやいやしの場として多くの人々に受け入れられたと
も言えます。由緒正しい名所旧跡、風光明媚な観光地、大規模な観光施設等に頼ることな
く、何もない通りをここまで育て上げてきた関係者の方々の構想力、そして努力に敬意を表
したいと思うのであります。

 この水木ロードに今、新たな展開への道が開かれようとしております。角川映画が、13億
円を投じて「妖怪大戦争」を製作し、全国、そせて全世界で上映するということが発表されま
した。本県は原作者水木しげる先生の出身地であり、さらに映画の舞台として、ロケ地とし
て県下の風景が紹介されるばかりでなく、境港市内の2人の子供がオーディションを経て出
演するとともに、多くの県民がエキストラとして登場します。また、天下の菅原文太が、私が
日ごろこの県議会でしゃべっているような浜弁で、主人公タダシの祖父役を演じるというのも
楽しみの一つであります。

 去る9月1日には東京で制作発表会があり、知事もこの映画の大きなモチーフとなる鳥取
市覚寺の麒麟獅子を引き連れて出席されたということであります。多くのマスコミがこの模
様を伝えており、著名な出演者の面々や監督、原作者とともに、片山知事も妖怪に囲まれ
ていらっしゃる姿を拝見いたしました。このときの様子でありますとかご感想等をお聞かせ
ください。

 そして、地域の歴史、文化を掘り起こす中から、新たな観光立県を目指そうとされる片山
知事としては、まさに本県観光のビッグチャンス、やみに光ともいえるこの「妖怪大戦争」上
映にどのように向かわれるおつもりか、所信のほどをあわせお伺いいたします。





                                      知事の答弁



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